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「そら」から降りそそぐ光は反射を何度もくり返し、時には透過をして家の奥までたどりつく。
障子越しに、窓越しに、そしてふとした小鉢やガラスに映った「そら」のかけらを見いだすと無性に嬉しくなります。
また陽がさせば影ができます。動きのある木の葉の影や、まっすぐな軒先の影。
さまざまな影もまた「そら」が生みだしたものです。日本の豊かな春夏秋冬の「そら」を家の中に招き入れました。

simple is basic

見上げれば誰の上にも存在する「そら」。その魅力は明るさであり広さであり、 自由さにある。
そもそも「そら」に仕切りはない。そして「そら」の恩恵に与らない家もない。「そら」からの光や空気は、拡散し反射して家の中にまで届いています。
空の写真 しかしカーテンで仕切り、 壁で仕切って生活を細切れにするスタイルが、いつの間にか日本の家に感染してしまいました。「出居」のようなアウトリビングとのつながりを大切にしてきた先人の 「そら」との付き合いが失われてしまったのです。仕切りのない「そら」をコンセプトにして、あらためて住まいづくりを考え直してみました。
リビング、 ダイニングや子ども部屋を、呼び名を変えてスペース1、2と呼んでみたら、 もっとシンプルで原点に近い住まいづくりになるかもしれません。
しかし、シンプルであることが決してベストであるとは限りません。住まいながら自然とスペースの名前も決まり、変化してゆくことでしょう。
基本となる空間といえば、「そら」に勝るものはありません。『simple is basic』、 HABITA「SORA・MADO」の家のコンセプトです。

「そら」に仕切りはない

階段の写真

大きな空に仕切りがないように、SORA・MADOの大空間にも仕切りはありません。
200年を見据えて住まうなら、その時代の使い方に融合させて仕切りも変化させてゆけばよいのです。
部屋の呼び名は単に“スペース”で充分。部屋の名前に合わせた暮らしではなく、自分たちの暮らしに合わせた部屋にしませんか。

「そら」の下には平等がある

朝には東の垣根を染め、悠然と南の頂を越え、西の方へと日は沈んでゆく。
この「そら」の恵みは部屋の方位によって左右されることが多く、北側の部屋には太陽の光も巡ってくることは少なくなります。
SORA・MADOはこれを解決させる住まいづくりの工夫のひとつです。
家の真ん中に光の庭があり、高窓とともにもっとも光の入りにくい北側の部屋にも陽ざしを呼んでくれます。
こうして光を取り込んだ北側をリビングにすることもできるようになります。
また東の光は西に、西の光は東に、一日を通して多くの部屋に光があふれています。
SORA・MADOから見える「そら」の下ではすべての空間が平等なのです。

「そら」と大地のもっとも大きな接点

家の外観
戸建ての魅力のひとつは庭があること。家の空間だけではない、大地とのつながりの中で培われる安らぎというものがあります。家に庭がついて始めて、家族間の触れ合いが醸成されるのです。
高くてひろい「そら」と大地の接点として建てる家は、平屋で建てるのがもっとも贅沢なことかも知れません。
「そら」を家の中に招き入れながら、地に近い暮らしを取り入れた平屋のSORA・MADOは、隣の家の軒下から眺めても風景を壊すことがない環境にやさしい家でもあるのです。

玄関の写真

インテリア空間にも「そら」がある

どの地域の古民家を訪れてみても、雨の多い日本の風土に合わせた屋根は急勾配になっています。
その屋根裏も多くの人の心に残る空間のひとつです。
寝ころんで木目を眺めながら考えごとをする、そんな暮らしから、いつしか木組みや木目は消え、現代の住宅は白い壁紙を貼った水平の天井の下での生活が日常となりました。
平屋づくりの家には大きな屋根があり、そしてその大屋根の裏には木組みがあります。通常の天井のその上にある空間は、まさにインテリアにおける「そら」なのです。
古い曲げ木の無骨な小屋組みではなく、直線的に組むことで、懐かしくてなおかつ現代的なインテリア空間として生まれ変わります。

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